『ドローン』と聞いて『免許や資格がないと危ないんじゃないの?』とか『罰せられるかも』と不安になったことはありませんか?
このページは、そんなお悩みに少しでもお役に立てればと思い作りました。
よかったらご参考ください。
目次
そもそも200g未満のドローンなら規制はない
『・・・対象となる無人航空機は、「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」です。』
と記載されています。
ということは、200g未満の機体に免許や資格は不要(正確には、国土交通省 地方航空局長の許可・承認は不要)なんですね。
ただし、後に書きましたが『カメラ付き』の機体には注意が必要です。
免許や資格の不要な 200g未満のおすすめドローン
Holy Stone社『HS210』
これからドローンを購入するにあたって一番のオススメは『Holy Stone』社の『HS210』です。
このドローンは、
・初心者向けで価格も安いので人気。
・自動ホバリング付きでお子様でも簡単に飛ばすことができる。
・プロペラガード(ダクト)が付いているので、人や物などに当たっても安心。
・モードを1と2で切り替えられるのでどちらが自分に向いているか試してみることができる。(右スロットルがモード1で、左スロットルがモード2です。)
・おもちゃのプロポなのに、総務省の『技適マーク』が付いている。
総務省 電波利用ホームページ『技適マーク、無線機の購入・使用に関すること』
などなど・・・
初心者にはピッタリの機体です。
値段も安いので、私も数十台購入しています(笑)
価格はこちら↓
カメラは付いていませんが、このように改造して付けることも可能です。
無線については後述します。
弊社のECサイトです。福井県でドローンの販売をしています↓
DJI社『TELLO』
DJI社のTELLOもおすすめの機体です。
主な特徴としては、
・自動ホバリング付き
・プロペラガードが付いているので安心。
・カメラ付き。2.4Gのカメラなので、免許不要。
・スマホに映像を映せるので、モニター不要。
・静止画も動画も撮影できて、録画可能。
などです。
さらに、『Scratch』というパソコンの無料ソフトでプログラミングして飛ばすことも可能です。
価格はこちら↓
200g以上のドローンにかかる規制
『国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール』によれば、『許可』が必要なのは
・空港等の周辺の空域
・地表又は水面から150m以上の高さの空域
・人口集中(DID)地区の上空
となっています。
さらに、『国土交通省 地方航空局長の承認』が必要な場合として、
・日中(日出から日没まで)に飛行させること
・目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
・人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
・祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
・爆発物など危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと
となっています。
が、ここでも『免許や資格は不要』だということが分かりますね。
必要なのは『国土交通省 地方航空局長の許可・承認』です。
最後の2つは農薬散布のことを指しています。
これは、あとの方で書きますね。
場合によっては『許可・承認』が必要な 200g以上のおすすめドローン
先ほどの『3つの許可』と、『6つの承認』に当てはまらずに飛行させるときは許可・承認は不要です。
ただし、『人口集中(DID)地区の上空』以外のよっぽど広い場所でないと、『30m以上の距離を保って飛行させる』ことは難しいですね。
DJI社 『SPARK』
手のひらサイズですが、重量300gなので、許可・承認が必要です。
機体が軽く、風に流されやすいので業務用には向いていないかもしれません。
でも、カメラ付きの空撮用ドローンの中では価格が安い方なので、気軽にチャレンジできますね。
価格はこちら↓
DJI社 『MAVIC』 シリーズ
『MAVIC』には『Mavic Air』、『Mavic 2 Pro』、『Mavic 2 Zoom』の3種類があります。
折りたためるのが特徴で、業務用としても使えます。
価格が安く、携帯性に優れている『Mavic Air』
特徴としては、
・MAVICの中では値段が安い
・コンパクトで軽く、携帯性に優れている
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ズームが付いた!!Mavic 2 Zoom
今まで、最上位機種の『Inspire』に別売りのカメラを付けることでしかできなかったズームがついに可能になりました。
・光学2倍ズーム
・ロスレス4倍ズーム フルHD動画
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ハッセルブラッド映像品質!!Mavic 2 Pro
ズームができない代わりに、高性能のカメラを搭載しているモデルです。
・明るいハイライトと強調されたコントラストで、カラーの編集がすごい。
・絞りを調節できる。
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DJI社 『PHANTOM 4』シリーズ
ザ・ドローン。
業務用ドローンといえば、『PHANTOM』ですね。
しっかりした重量があるので風に強く、空撮、測量など、物を運ぶこと以外は何でもできます。(1kgくらいまでなら大丈夫です。)
ドローンスクールではだいたいこの『PHANTOM』を採用していますね。
PHANTOM 4 ADVANCED
PHANTOM 4の中では安いドローンですが、空撮に特化した機能が充実しています。
『Phantom 4 Pro V2.0』との大きな違いは、障害物センサーとモニターの違いですね。
私としては、アプリを追加できないという点で、モニターは無い方がいいです。
・前方障害物認識
・モニター付き
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Phantom 4 Pro V2.0
Phantomを買うならこれで決まりですね。
モニターは、スマホ、タブレットを使用します。
・5方向障害物検知
・モニター無し
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DJI社 『Inspire』シリーズ
超本格的な空撮用ドローン。
カメラを付け替えることができます。
価格はこちら↓
ドローン資格、免許の必要性
では、ドローンの資格、免許は必要ないのかというと、そうでもありません。
下のリンクの『国土交通省HP掲載のドローンスクール』で認定証を取得すれば、
『許可承認時に様式3及び無人航空機を飛行させる者の追加基準への適合性を示す書類の提出に代えて、講習団体等が発行した技能認証の写しを提出する』ことができます。
一言でいうと、『手続きが簡単になる』ということですね。
さらに、スクールによっては行政書士とタイアップして手続きまでしてくれるところもあります。
『時間をお金で買う』ということに抵抗のない方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
国土交通省HP
無人航空機の講習団体及び管理団体一覧
やはり、東京や大阪、京都で資格、免許を取る方が多いですが、交通費、宿泊費を使ってもトータルで安いドローンスクールがあったりします。
福井県で開催している、弊社のドローンスクールです(笑)
『WDA若狭小浜ドローンスクール』
他にドローンスクールに通うメリット
『国土交通省HP掲載のドローンスクール』に通えば、『手続きが簡単になる』というところまでは分かったけれど、他にメリットは?
というと、
縦や横のつながりが広がって、情報を得やすくなる。
ドローンスクールの講師や一緒に受講した生徒さん達と交流することで、最新のドローン情報が得られたり、『今度一緒に飛ばしに行こう!!』ということもあるかもしれませんね。
仕事を斡旋してもらえるドローンスクールもある
ドローンスクールによっては、イベントや空撮のお仕事を回してもらえることもあります。
ただし、毎回のように無償のボランティアを求めてくるスクールもあるようなので、注意が必要ですね。
『ちょっとおかしいな?』と思ったら、違うスクールや団体に顔を出してみるのも一つかもしれませんね。
きっと『ウェルカム!!』だと思いますよ。
とは言っても欲しいドローン検定
ドローンは免許制ではないので、検定を受けて資格を取る必要はないのですが、
それでも『ドローン検定』という何か証明になるものが欲しいという場合は、受験してみるのもいいかもしれません。
ドローン検定3級、2級、1級の模擬問題集
『無人航空機(ドローン)の情報を発信するブログ』(外部リンクへ)
https://norikiart.club/2018/01/21/post-214/
ページ下部のリンクをクリックし、緑色の『Get Started!』を押すと始まります。
過去問題、模擬試験集は3級から1級まであります。
ドローン検定2級の過去問
2級『無人航空従事者試験 試験問題 平成29年 第12回』(外部リンクへ)
http://wagaya-go.com/wp-content/uploads/2017/07/4a93ed496d7e87dfeea9f3ee79edb0c8.pdf
2級『第12回無人航空従事者試験 解答』(外部リンクへ)
http://wagaya-go.com/wp-content/uploads/2017/07/d12_drone_mk.pdf
ドローン検定2級の受験資格
ドローン検定2級の受験資格は、『ドローン検定協会主催 ドローン検定3級取得者』で、
受験料(税込)は、『12,000円』です。
ドローン検定1級の過去問
1級『無人航空従事者試験 試験問題 平成29年 第13回』(外部リンクへ)
http://wagaya-go.com/wp-content/uploads/2017/09/c8196603fd5cd1fcb34d61b9d622998c.pdf
1級『第13回無人航空従事者試験 解答』(外部リンクへ)
http://wagaya-go.com/wp-content/uploads/2017/09/d13_drone_mk.pdf
ドローン検定のテキスト
テキストはこちらからどうぞ↓
『ドローンの教科書 標準テキスト – 無人航空従事者試験(ドローン検定)3級4級対応 改正航空法・完全対応版 (ドローン検定協会) 』
『ドローンの教科書 上級テキスト – 無人航空従事者試験(ドローン検定)2級対応 改正航空法・小型無人機等飛行禁止法・完全対応版 (ドローン検定協会) 』
ドローン検定の受験開催日
受験開催日はこちらからご確認ください。(ドローン検定サイトへ)
https://drone-kentei.com/place.html
規制緩和された、農薬散布ドローン
農薬散布ドローンといえば、
DJI社の『Agras MG-1』やヤマハの『YMR-08』が有名ですが、
事前に報道があったように、2019年に農林水産省の農水協認定制度を廃止することが決定され、農薬散布に使えるドローンの選択肢が増えました。(もともと問題なかったのですが)
日本農業新聞『ドローン 国交省が一括認定 19年度上期に 高性能機 普及を促進』
今後、農薬散布ドローンを導入される方は、このドローンを検討してもいいかもしれませんね。
農薬散布の請負業者も募集しているそうです。
(株)スカイロード(外部リンク)
ドローンを使った農薬散布に資格は必要か
先ほどの規制緩和でも少し触れましたが、
『農林水産航空協会の指定教習施設で教習を受講』する必要も、
『技能認定を受けたドローンのみしか使うことができない』ということもなくなりました。
つまり、民間の資格や免許は必要なくなったということですね。
本当に必要なのは、やはり『国土交通省 東京又は大阪航空局長の許可・承認』です。
それに伴って、『危険物輸送』と『物件投下』の認定証を発行できるドローンスクールを選ぶことが大切です。
ご自身でも申請できないことはないですが、農薬散布に関しては操縦技術の向上、申請手続きなどの面でも、ドローンスクールに通うことが近道だと思います。
『危険物輸送』と『物件投下』の認定証が取れるスクールを掲載しています。
全国のドローンスクールの選び方 国土交通省HP掲載 ドローンスクール』
DJI社 Agras MG-1シリーズ
DJI社のAgras MG-1シリーズを使うメリットは、国土交通省へ申請するときに『資料の一部を省略することができる無人航空機』に該当するため、『別添資料2』の『無人航空機の製造者、名称、重量等』を省略することができる事です。
自動航行にも対応しており、衝突回避レーダーなどで操縦者をサポートする機能が付いています。
農薬散布ドローンの料金
業者によってまちまちですが、
10リットル機で1ha 10分(1フライト)で
1~5ha・・・25,000円
6~10ha・・・20,000円
11~15ha・・・17,000円
16ha~・・・15,000円
だったり、
5リットル機で0.5ha 10分(1フライト)で
5,000円~7,000円くらい
だったりしますが、
トータルでは、だいたいどこも同じくらいですね。
無線の免許が必要なドローン
DJI社の『Mavic』や『Phantom』などの空撮機は2.4Gのカメラを使用しているため、無線の免許は必要ありません。
しかし、最近流行っているマイクロドローンに搭載しているカメラは5.8Gのカメラを使用しているため、アマチュア無線4級以上の資格と、無線局の開局手続きが必要となります。
『第4級アマチュア無線技士』の取得方法
『第4級アマチュア無線技士』の取得方法は大きく分けて2つあります。
一つは、
●(財)日本無線協会が開催する第4級アマチュア無線技士国家試験を受験し合格すること。
もう一つは、
●JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会) または QCQ企画その他が主催する講習会を受講して、修了試験に合格することです。
国家試験か講習会で合格したら、5.8Gのカメラを購入後『JARD』か『TSS』にて、開局手続きをします。
『第四級アマチュア無線技士試験問題集』
業務で使用する場合『第3級陸上特殊無線技士』が必要
業務で使用する場合は、『第3級陸上特殊無線技士』を取得していることが前提となります。
詳しくはこちら↓に書いてありますので、よかったらご参考ください。
『Q.空撮用マイクロドローン『Vespa』を業務で使用したいのですが』
『特殊無線技士問題・解答集 2019年版: 2018年10月期までの最新試験情報を完全収録』
ドローンに搭載できる赤外線サーモグラフィカメラ
『DJI社 Zenmuse XT』
Matrice 100、Matrice 200シリーズ、Matrice 600、Inspireシリーズに取り付け可能です。
DJI社のジンバルシステムとFLIR Systems(フリアーシステムズ)社の赤外線イメージング技術のコラボです。
『DJI社 Zenmuse XT』(外部リンク)
FLIR Systems(フリアーシステムズ)社『FLIR VUE(フリアービュー)』シリーズ
上記の大型ドローン以外のドローンにも取り付け可能な小型の赤外線サーモグラフィカメラです。
『Phantom』や『Mavic』に使用する場合にピッタリですね。
『FLIR Vue Pro』(外部リンク)
ドローンで測量をする
ドローンを使った測量で3Dマップの作成が身近になりました。
日本で代表的なのは
『福井コンピュータ株式会社』(外部リンク)と
『テラドローン株式会社』(外部リンク)ですね。
測量、調査、施工管理、図面作成、計算などを素早く安価ですることができます。
以上、ドローンに関することをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
ご参考になることがあれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。